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2010.08.30

速報→「UFOcm」あひるなんちゃら

2010.8.29 15:00

再演といいながら、大幅改訂の80分。29日まで駅前劇場。

遠くに駅のみえる小高い丘。夏祭りの近づいた日。丘に椅子を置いてUFOを呼んでいる女。この季節にかつてUFOを目撃したのに、信じてもらえないから証明するためにもういちどUFOを呼び出そうとしている。バラ園からバラを盗んで売っている花屋に意地悪をしてあり得ないと云われていた青いバラなら100万円で買うといってしまった女は、それが遺伝子組み替えで可能になったと知り青ざめる。花屋は100万円のバラを探したい、買うと云ってしまった女は逃げたいと考える。
あるいは、倒れていた時の記憶がない男、脳の異常かもしれないが、もしかしたらUFOにさらわれたのかもしれない。または、友達らしい二人の女。小学校だけをでていないために常識的なこと、友達の作り方もわからない。
そんな想いを寄せて、願い事がかなうという噂を胸に、UFOを呼ぶ女のいる丘に人々が集まって。

いつもよりは少し広い感じの駅前劇場、緑を敷き詰めて丘の上の様相。それぞれがずれた会話がてんこ盛り、それをこの芸達者の役者たち。お得感もいっぱい。ここしばらくのもっと濃密な感じよりは、人数が多いこともあってすこし薄さを感じることもあります。が、全体を貫くあひるのテイスト。その世界は実に強固なのです。

初出演のザンヨウコは普段に比べてずっとゆっくりとした「あひる」のペースに合わせた感じが新鮮。黒岩三佳との二人の会話は初めてとは思えないぐらいにきっちり。アタシとしてはポジションを入れ替えたものも観てみたい。石澤美和はそこに居つづける存在感。終盤の張り手の迫力もちょっと凄い。異議田夏葉、澤唯は圧倒的な安心感。高橋優子(ex.チーム下克上)・篠本美帆の「友だち」という配役も観客の勝手な思いこみで裏の物語を作ったりできそうで楽しい。

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