速報→「また逢おうと竜馬は言った」キャラメルボックス
2010.8.1 14:00
劇団の人気演目、四演め。若手を厚く配役して新しい世代を印象づける120分。8日までサンシャイン劇場、そのあと名古屋、神戸。
あらゆる乗り物に弱いのにツアーコンダクターの男。愛読書の「竜馬がゆく」を胸に、強い男でありたいと思っているが、実際はなかなかそうもいかない。添乗員を変わって貰った同僚は、ツアーの参加者の女はどこか雰囲気が妙で...
竜馬に憧れる男の奮闘と、力強い同僚とその妻たちのものがたり。いわゆる時代劇ではなくて、現代劇、ひ弱な主人公の成長譚にしあげたキャラメルらしい一本。その時々の若手とベテラン組を竜馬とひ弱な男に当てることで、劇団の中での男性俳優をどう育てていこうとしているかが透け見えるのです。
物語に携帯電話はでてくるシーンもあるけれど、連絡が付かないとかすれ違うとかいう点で携帯が使われないなど、細かく時代を感じさせるところもあります。10年ぶりの再演にあたって音楽はずいぶん変えたようですが、物語の印象は変わらない感じがします。好意的に解釈することもできるけれど、キャラメルの過去作ではそろそろその意味での改訂があってもいいなと思ったりもします。
物語を翻弄する、女性ツアー客は、岡田さつきのミニスカート姿、という印象の強い役だけれど、ここも世代交代。渡邊安理もミニスカでこそないけれど、いままでになく脚線やボディラインを強調した衣装。若い世代らしく、ケバさが強いのですが、こちらの方が今時の感じの納得感があります。もともと好きな役者ですが、オヤジのあたしにはそこにばかり目がいってしまうのもよしあし。 三浦剛、筒井俊作、阿部丈二もいままでだったら違う配役になりそうな印象の役なのだけれど、やさ男だったり、悪役だったりと、それぞれに新しい側面を。
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