速報→「華麗なる招待」toi
2010.7.26 15:00
Long Christmas Dinnerを題材にワンアイディアの演出で押し切る65分。8月1日までSTスポット。
古い家の食卓、90年に渡るクリスマスの風景。
大きな食卓に机。誕生しあるいは訪れてこの家の食卓を囲む一員となり、ここから去り、の繰り返し。誕生、死の出捌け口を固定することで様式的な美しさも、言葉で多くを語らなくてもいい効果。 この物語自体が、定点観測カメラ的な視点の物語。なるほど、演出が描く「とき」にまつわる一連の作品につながる感覚があります。
ワイルダーの原作こそがオリジナルだとはおもうモノの、あたしにとってはそれをオリジナルに引きながら日本人の感覚によりぴったりとフィットするラックシステムの「お正月」という名作を先に見てしまっているがために、物語としての感動は薄めなのです。それでもワンアイディアの企みはそれが機能し始めた途端にわかりますが、タイトに作られたその企みのバランスは抜群で、わかっていても少々うるっとくる感じは印象的なのです。
ネタバレ
実は最初の印象はシベリア少女鉄道のどんでん返し感なのです。前半の部分がフラットに見えてしまうために、壮大な前振りになってしまう、という印象もとてもよく似ていると思うのです。
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