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2010.07.04

速報→「女ともだち」競泳水着

2010.7.3 19:30

競泳水着の新作。前回のミステリー風味とは打って変わった起伏のない、しかし豊かな女性たちの輝いている時間と、辛い時間を丁寧に描く110分。6日まで「劇」小劇場。5日昼に追加公演が設定されています。

鎌倉からひと駅、海辺に近い親戚の家に高校生の頃から住んでいた教師、引っ越しの日。その家の母親、娘、高校の友達、教師になってからの教え子たちとの10年にわたる時間。

劇団としては初めての女性キャストだけの公演。上演時間はこれだけなのに、二世代の彼女たちの「女ともだち」たちのをめぐる様々な物語は、アタシにとっては想像の世界でしかない会話なのだけれど、いちいちね腑に落ちるのです。

彼女たちの人生にとっては激しい起伏、中学生、高校生、大学生、社会人という時間の流れ。「つきあう男で変わるというけれど、」というのはEPOの「うわさになりたい」だけれど、そこに翻弄されるけれど、支えるともだちがいることの女性たちの強さすら感じさせるのです。

喧嘩もするけれど、人生はそれぞれに分かれていくけれど、場所が変わっても再会できることを信じるのも彼女たちの姿。

昼に観たパラドックス定数は女性作家の男子高校生と大人の話、今作は男性作家による女性の時間の流れの話。好対照をしていて、それぞれの物語を一日で見られるのはとても幸せな時間なのです。

役者陣もさすがの充実。作家は今まで母親という役割を舞台に上げたことはなかったと思うのですが、今作では初めて、ゆったりと包容感のある人物として藤原よしこ。その娘としての川村紗也は中学生から大学生という時間のながれをしっかりと。泊まりにきた女性から、メールと恋の伝授をされるのを懸命にメモするシーンが大好きです。宮嶋美子演じるちょっとズレた役がおもしろい、対する斎藤淳子の波乱を演じる姿がとてもいのです。大川翔子演じる女性教師、美月の高校生のころの「女ともだち」である梅舟惟永演じる、すみれの華やかさ、地味だった美月が変わるきっかけ。加えてもうひとつの頂点を占める甘粕阿紗子、かわいらしく、嫉妬する表情もとてもいいのです。

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