速報→「けやきコース」ワワフラミンゴ
2010.7.11 16:30
ワワフラミンゴの新作。50分。11日までルデコ2。
ブドウたち、押すとつぶれたり理不尽な目にあったりする。そのうちの一人は人間に雇われてご飯を作ったりもしている。
彼女たちを表現するのに、「さえずるように」というのを常套句のようにアタシは使います。不条理っぽいシチュエーション、若い女性たちの楽しいことばかりではない会話、それなのにどこか詩的で私的な感じがあります。何がそう感じさせるのか、どこに秘訣があるのか、いまだによくわからないのです。
アタシがなぜかどこかで通底するなと感じるのはUNIQLOCKなのです。リズムも早いし派手な感じで ずいぶん違うのだけど、あれを音楽消して、言葉をキャプションか語りで入れた感じだなぁと思うのです。でも誰も同意してくれないだろうなとも。
いつものとおりに、物語らしいものを追いかけようとすると簡単に破綻します。ぶどうたちの会話、どこか見下されていたり理不尽なめにあわせたりする人間たち。時に恋の話、時に仕事の話、ときに 昔もらった宝石の話だったり、やさしくされたりされなかったりの話だったり。とりとめもなく、あちこちに分散。他の芝居で観たり話したりしている素の彼女たちはごく普通の大人の女性、という感じなのだけど、ファンタジーっぽい雰囲気に不条理感満載こういうものを作り出してしまう彼女たち。支離滅裂とも云えるこういうことを単なるでたらめではなくてしっかりと形として作り出す力なのです。どちらかというと物語が好きなアタシがなぜそれに惹かれてしまうのか、いまだによくわからないのですが、たとえばトリのマーク(通称)にも通じる何か、そこに何かがある、と思うのです。
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