速報→「暖かそうな場所」ろりえ
2010.7.24 17:00
タイトルが「暖かそう〜」だからなのか、この真夏日で風の通らない場所で設置されている冷房を切ることだけが声高に非難されることになっている番外公演、75分。25日まで。でもホントに暑いのでともかく涼しい恰好で、団扇でも扇子でも持参で。
孤児院の四人の女、孤児でも不自由なく暮らしている。シスターの誕生日の準備をたのしげにしているが、シスターは二度と姿を現すことはなかった。その日を境に家賃の取り立てをはじめ金に困る日々、このままではこの家を追い出される。血こそつながっていないが、長女はスッチーだが稼いだ金をタイ旅行につぎ込み、次女は高額な通信教育にはまり、三女は大人数の中国人と、危ない仕事に手を出す。四女はムカデが父だと信じ込み、少しでも資金を楽にしようと殴られ屋をやっている。
孤児でも明日がくれば、というミュージカルのことを物語の骨格に。閉塞した感じだけれど、そのなかで前向きに生きている四人の物語を骨格に。それぞれの真っ直ぐな想い、時に漫画かと思うような無茶でぐだぐだな展開、脇道をすり抜けていきます。
女優四人芝居を楽しみに。増席もでていたけれど、当日キャンセルでなんとか潜り込んだ客席。何にせよ観られたことには感謝するけれど、横から見る形になって、オーディションのシーンなど全く見えないシーンがいくつもあったりと、配席の影響は小さくありません。シンプルな物語に、可愛らしい女優たち、うんこうんこ云わせるアンバランスな感じ。本公演を観たことないと思ってたけど、実はアタシ観てて、そのときの感想と一緒なのは作演が一貫してるということでそれは誉めていいのかどうなのか。
開場中は効いている冷房を上演中は切ってしまいます。案の定、この気温の中では客席の灼熱地獄が待っています。物語がことさらに静かでなければ成立しないというわけでもなく、かといって終演後に販売するビールが売りたいというほどぼろ儲けというわけでもないはず。少なくともアタシの観た回に関して言うと、役者の集中力という点でもあまり効果的ではない感じがしています。
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