速報→「ともだちのそうしき」RONNIE ROCKET
2010.7.10 20:00
ほとんど昭和の住宅、という風情の家をつかった70分のほぼ二人芝居。2010年4月の初演からわずか3か月での再演。舞台も畳の和室なら、客席も同じでステージあたりわずか24席の計6ステージ。70分。11日まで大吉カフェ。
33歳の男の通夜。離れの和室で出会った二人の男。高校の同級生と大学の同級生。二人はなくなった男の親友だったと思っている。二人で酒を酌み交わし思い出話をしようとする。高校の頃は活発で人気者、大学に入ってからはどうにも陰湿な感じだったようで、同一人物とは思えないぐらいに二人の覚えている男の様子は違っていた。浪人時代になにがあったのだろうと想いを巡らせるうち。
通夜の思い出語り。互いに知り合いでなくても一人の人物を亡くしたということを共有して語り合えるドラマの舞台。人物像の大幅なずれからミステリーっぽさを見せるかと思いきや、あっさりうっちゃるように結末。それをやっちゃあ何でもありでしょといえないことはないのだけれど、ごく短編の本作は素早く結論に持っていくための装置として機能。謎解きの過程を楽しむという感じではなくて、そのズレた人物像を語る二人の役者を楽しむことこそが本作のメインなのだろうと思うのです。
世田谷の真ん中、幹線道路のすぐ横にこんな空間があることが奇跡ですらあって、そこの濃密な空間で濃密な物語を散歩がてら楽しめるのはいいなぁ。
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