速報→「SUPER NOVA」あなピグモ捕獲団
2010.6.5 15:00
あなピグモの新作。6日までシアター711。100分。
ネットカフェの一室、男は寝に来ただけだったが、通信対戦のように、飛び回る。 「世界の果ての海辺」なるところに、集まったりぶつかったり別のものになったりと変化していく人々。その場所を目指してバスに乗る人々は、その道程でも衝突し思いも寄らないことが起きていく。スーパーノヴァからブラックホールという、星の末期の出来事になぞって展開する物語。手作りではあるけれど、スタイリッシュでシンプルな舞台装置、スピーディーな展開、美しい瞬間がいくつもあってこの規模の劇団としては格段に美しいのです。
動きまわりぶつかり合う原子の運動、星の生き死にになぞられる物語は、どこかおもしろそうなフックがいくつもあります。おそらくは作家の頭の中にはたくさんの知識とそこから強固に組み上げられた世界と物語があるだろうと思うのですが、正直に言うと、アタシにはその物語が今一つ頭に入ってきません。
ネットカフェの人々、そこから少女・拳銃・スコップを入れてでていった男たち、原子に模した人々のあつまる場所、ヘッドホンのネットカフェ、ヘッドホンのドライブインシアター。さまざまな場所や人々が印象的に提示されるのだけど、それがどうにも物語としてつながってこないのは、寝不足の頭に昼食につけたビールだけのせいなのかどうなのか。
見た目はずいぶん違いますが、少年王者館や維新派の舞台を見たときに、その美しい演出や描かれている「何か」には惹かれても、アタシが物語として受容するのにけっこうなハードルになる、というのが近い感覚です。
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