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2010.06.14

速報→「≒LOVERS」タムチック

2010.6.11 15:00

タムチックの新作。ダンスパフォーマンスを軸にしながらも盛りだくさんで気楽に楽しめる90分。13日までd-倉庫。

男女のカップル、駆け引きがあったり、惹かれる気持ちがあったり。ダンスに関して研ぎすまされた役者ばかりをそろえている訳ではないところがむしろ彼女たちの強みで、結果として間口が広くて気楽に楽しめる感じになっているのが、アタシにはうれしい。 洋楽(風)の曲に日本語の(わりとでたらめな)詩を乗せるような遊◎機械全自動シアター風があったり、あるいは(曲は全く違うけど)ミュージカルCHICAGO風のスタイリッシュなダンスがあったり。かと思えば観客に引かせたカードで決めた4音で旋律を即興で作り、それに併せて役者が(せりふのない)芝居を相談なしに当てる、というようなさまざまなバラエティ。 化粧前に並ぶ女性たちの出番前の短い時間、それぞれに整え、少し何かつまんだり、気合い入れてたり、噂話してたり、イヤだと思ったりのさまざまな短編が好きです。あるいは前出のCHICAGO風も、男女が出会い駆け引きしていく流れのおもしろさ。女性三人で一人を演じる趣向だけrど、そのスムーズさが、一人の女性のさまざまな横顔をみるようで楽しい。

男子はスポーツに燃える少々馬鹿っぽく見える一品が、女性がつくったような感じで楽しい。かれらになじめないようなメガネジャージ男は、かつてのアタシの姿に重なって甘酸っぱい。

M-Modeと銘打つこのタイプの公演で作演に加え振り付け出演までこなす小林真梨恵はメインをきっちり張りはりカッコイイ。タムチックの他の二人(吉岡友見、岸浪綾香)は今作においてはサポートに徹していて制作まわり衣装まわりまで。それが気持ちいいぐらいにチームになってる感じ。原田優理子はアタシの好きな二編でメインを張っていて美しく、すらりとした容姿を生かしていて見とれてしまいます。

見慣れた前述の三人をのぞくとじつはあまり知らない役者。いわゆる役名もないので、実は誰が誰なのか、ということを知る術がないのはもったいない。たとえば、バレエシューズを履いてた彼女、とか、あるいはストリートダンス風の彼女とか。かといって写真もなあ。「トリのマーク」でやっているような、衣装で役者名を知らせる方法もいいのだけれど、衣装替えもかなり頻繁な今作においては少々難しい気もします。

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