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2010.05.03

速報→「In The PLAYROOM(再演)」DART's

2010.5.1 14:00

12月の人気公演をキャストも同一に完全再演。彼ら自身は「追加公演」と銘打つ110分。2日までルデコ4。

自分が忘れていただけなのだけど、初演のときと同じほぼ同じ場所に座った印象はびっくりするぐらいに同じ感じ。もちろんホンがある中でより深化させてはいるのだろうけれど、初演の強烈な印象を(良くも悪くも)そのまま、そのときのアタシの感情すら再現されそうに「同じもの」がみられるのは、それはそれで幸せ。一種のクオリティの担保ができることは、リスクのありがちな小劇場の芝居においては裾野を広げる意味でも大きなメリットがあります。

手に汗を握るようなボードゲームを模したチラシはとてもいいグラフィックで、これは再演ゆえに作れたものかとも思います。実はもの凄く凝っているという噂も。

劇場のある渋谷区・ルデコを中心とした「リアル鬼ごっこ」をこの小さな「廃墟のような」ビルの一室の劇場で構築することのエンゲキの強み。キャッチーなミステリー仕立てだけれど、よく考えたら作家が物語をコントロールしているわけで、本当の意味でのミステリーとは違っています。でも、それはデメリットではなくてこの緊迫感のある空間を再現できたこと、という芝居のもつ強度のようなものをしっかりと感じ取れるのです。

物語がわかったうえでみていると、中盤以降にキーとなる女の表情が見えづらい窓側の座席は少々もったいない感じも。しばらく経ってから観客全員の見える方向に向き直るのは正しい選択です。初演でみてるんだから、その反対側で楽しむべきだったよな、と自省しつつ。

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