速報→「背伸び王(キング)」コマツ企画
2010.4.24 14:00
コマツ企画の「少人数芝居」と銘打ってぎゅっと濃密75分。25日まで「楽園」。
目が覚めた男四人。最初に目覚めた男が死神らしい男から聞いたという話では、ここは死に際がけっぷちの男たち、あとは自分の意志で死ぬか生きるかという瀬戸に居るのだという。
当パンによれば「男の背伸び」について描いているのだといいます。それぞれの男たちが人生を振り返ったりする形で進む物語。やがてそれは「主人公っぽい男」対3人という感じの構図になっていきます。どこがどう背伸び、なのかはじつはいまひとつわからないのだけれど、男のどこかいびつな感情や考え方の源泉やトラウマの類を描かせると、作家の視線は鋭いし、俳優たちがもつそれぞれの個性だったり個人技だったりが短いけれど濃密な時間を作り出すのです。
佐野功演じる「主人公っぽい男」が物語の主軸となってからはぐんぐんと。 会話に入っているようで入っていけない自意識な感じは物語の中では「上から目線」と云われたりします。アタシが面と向かって云われたことはないけれど、アタシの腑に落ちる感じ。自分は「ふつうだ」といいながらも、 金融な会社の感じ、会社に対しての疑問をかんじるところをたたかけていくシーンでのリズム感はちょっとおもしろい。意味も一応通っている感じだけれど、このままでオレいいのか感覚の芽生えが実によくでていて。中学生、家族の再現ぽいあたりが座組の役者たちのバランスが抜群にいいのです。
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