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2010.03.24

速報→「南十字星駅で」キャラメルボックス

2010.3.22 15:30

クロノス・ジョウンターのシリーズの新作。4日までサンシャイン劇場。65分。

クロノスの設計者の男、もう老年の領域になり、息子の夫婦、孫もできた。クロノスは熊本の科幻博物館にあったが、久しぶりの連絡は、クロノスの故障を知らせるものだった。最初の時間旅行者の次のトライのために動作できる状態で保存しておかなければならないクロノスを修理するために赴いた熊本の地で新たな理論で過去への飛跳時間をそれまでの限界19年から大きくのばし57年とできるめどが立つ。
設計者の男の57年前といえば、大学卒業のときの親友と恋人の話が思い出される。親友がその直後に命を失ったのは自分のせいだったのだということも。

時間を飛跳し、その揺り戻しの反発力で大きく未来に飛ばされてしまうという制約をもったタイムマシン、クロノス・ジョウンターのシリーズ。最新作は設計者自身が初めて乗り込むという趣向。過去に戻ることを愚行だとおもいながらも、それを許してきた設計者自身が、ずっと心の奥に刺さっていた棘が抜けそうになるというキッカケでエンジニアゆえに突破口が見えたときの行動力の早さとその一途さのような感覚はアタシの肌感覚に良く会います。

愛情を中心に行動を起こすことの多いこのシリーズの中で、友情がもとになる、というのはアタシの気持ちを揺らすかどうかと言う点では少々物足りない感じがするというのは、本当の親友を手に入れているかどうかという点でアタシが心許ないからかしらんと思ったりもして。

西川浩幸の味わいは近年、こういう年齢を重ねた役でより強固なものに。アタシの観た22日昼時点では渡邉安理の喉はかなり厳しい状態。西川浩幸とからむ役は印象深いものも多く、今作では語り部ゆえに残念。坂口理恵演じる喫茶店の店長のコミカルさは、観客をねじ伏せるかのような圧巻の力に唸ります。

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