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2010.02.14

速報→「遠ざかるネバーランド」空想組曲

2010.2.13 19:00

空想組曲の新作。ネバーランドに迷い込んだ女の子と、空を飛びたいと思う人々とピーターパンの物語はかっちり。125分。ザ・ポケット。

ウエンディが目覚めると、そこはネバーランドだった。童話「ピーターパン」に出てくる登場人物たちがそこにはいる。ウエンディは空を飛びたいと願っていて、ピーターパンに頼む。ネバーランドの住人たちはみな空を飛びたいと思っている。が、少年が近づいてきて飛びたい子供たちの気持ちを萎えさせるようなことをする。

キャラクタはともかく、アタシは知ってるようで知らないピーターパン。全体の上演時間はもう少し短くあってほしいと思うものの、序盤でそれをコンパクトに説明するのは理解を深める助けになっていて、助かります。小劇場の巧者そろいのこの座組でファミリーミュージカルのような体裁が楽しいのは小劇場好きなアタシだからですが。

幸せいっぱいで飛びたいおもっているはずのネバーランドの子供たち。そこかしこに見えるほころび。それの対立軸として「飛びたくない、飛ばないことを善とする」対抗勢力の構図が明らかになっていく中盤以降はダークファンタジーっぽさも山盛りで物語に引き込まれるのです。

「飛びたい」は特別な何かを得られる奇跡や、鬱屈する今を投げ出して、ここでないどこかに逃げ込みたいという気持ちの具現。その一つ一つを諦めたり潰したりということは、ある種、大人の階段をのぼるということなのだけど、その気持ちの揺れを丁寧に描いていくのです。

ピーターパンの物語と、17歳というキーワード正直にいうと少々ギャップがある感じではあります。それは水泳教室の嘘のシーンなどで感じます。それは中学生だろう、と。でも、たとえば 恋しい気持ちはあっても踏み出せないままだったり、美術部のたった一人の友人との喧嘩などは年齢によくあっている感じ。 水泳や恋のシーンでの「奇跡」を期待する気持ちとそれが起きないことの落胆だったりも実に見事に気持ちにしみこみます。

ティンカーベルを演じた武藤晃子は出落ち感から年かさの落ち着きまでを幅広くきちんと。小玉久仁子のねじ伏せるように笑いをとる力の圧巻。中田顕史郎のマンガのようなおもしろさは楽しい。西内裕美の降板によって書き換えられ主演となった清水那保はその期待をヒロインとしてきっちり。

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