速報→「ふすまとぐち」野の上
2010.2.19 19:30
乗田夏子、藤本一喜(ex.弘前劇場)、鳴海まりか、山田百次の旗揚げ公演はほぼ全編津軽弁の強烈さ。初日は実質100分。21日までアゴラ劇場、そのあと青森。
朝ご飯のおかずも味噌汁もしょっぱいと文句を付ける姑。嫁は押し入れに引きこもっているが、ご飯作ったりはしている。にぎやかな家、近所の子供が来たりもする。出戻りの小姑は娘をつれていて一緒に遊ばせたり。ある日、その家に変化が訪れる。家を買うとか、さまざまなこと。
角材を組み合わせたようなごくごくラフなセット。初日のあとのトークショーによれば、男一人しか劇団にはいないので、装置をなるべく楽に運ぶための工夫なのだと云います。角材の真ん中に蝶番をつけたりして、引っ越し楽々パックで運べるようになっているのです。<./O>
山田百次の津軽弁のすごさは織り込み済みですが、それを超える藤本一喜の姑が圧巻。ことばがわからなくても、雰囲気でよくわかる感じが楽しい。正直にいえば、物語という観点でみると、荒削りな感じは否めません。着地点があまり見えないまま60分画過ぎている感じはあるのですが、ああなるほどこういう物語か、という腑に落ちる感じ。
小学生の二人がやりとりするシーンが好きです。お姉ちゃんが我慢を強いられながらも、遊んであげる、やさしくしてあげるということを半泣きでやるのがちょっと面白い。演じた三上晴佳は当然小学生ということはありません。が、そう見えてしまうのはちょっと凄い。
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