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2010.02.05

速報→「ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人」MU

2010.2.3 19:30

スタイリッシュなチラシ・ポスターが目を引くMU。作家に大きな影響を与えたという99年作品の (1,2)をリスペクト再演60分と、00年代(らしい)の作家の作品の圧縮リメイク(らしい)60分。14日までOFF OFFシアター。男MIX・女MIX、男女/マダムMIXという3バージョン。アタシが観たのはオリジナルに近いらしいAバージョン。

ビルの五階に集う男たちはそれぞれナルシストで、ガラス張りの窓の外に向かって、自分をアピールしているようなサークル。ある日、下の路地をピンポンダッシュなど悪行の限りを尽くした男がなぜか軟禁されていて「ゴージャスな雰囲気」
親の遺産が転がり込み、今までの生活を捨てて、男娼を買う女(Aバージョン)。めんどくさい恋のプロセスよりも、セックスを漁る。金持ちの秘密の会合で噂されるという"ストレスで発狂して死んでしまう青い鳥"を探せと女友達にも命じていて。「めんどくさい人」。

「ゴージャス〜」全体に優しい雰囲気、でも淡々と進み起伏の少ない絶対王様という劇団自体が、アタシは不得意だったのでした。絶対王様の役者ならその緩さ度合い込みにしてたのしめたかもしれませんが、ちょっと違う感じ仕上がり。 優しい人だけがでてくる印象の王様テイストは変わらず。自殺をほのめかすノートをみつけると、全力でその自殺を阻止しようと、予告の時刻の行動を狂わせるということに終始するのです。

「めんどくさい〜」も物語としてはものすごく荒削り。男娼を買ってる金持ちの女と、買ってる男娼が劇団の俳優だというアンバランスは若かった頃の作家のアンバランスさ加減、かと勝手に思ったりします。秋澤弥里の色っぽい見た目と言葉のあけすけさが実に楽しくて。

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