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2010.01.01

2009年私的ベストテン

2009年の記録を整理しました。ライブものは、273本、うちいわゆる芝居は丁度256本でした。今年はこの本数にならないことは確実なのは少し残念だけれども。まあぼちぼち観ていくことにします。

去年に引き続き、福岡と青森への観劇旅行がそれなりにありました。その街に通い、その街の人々と同じ客席で楽しむ関東以外での芝居ということの意味は、こうなると長野・松本あたりでもやっていきたいなぁと思うのです。

オンライン、オフライン、芝居、仕事、プライベート、余らせたチケットを無理矢理押しつけたり、無理して確保いただいたりとさまざまにありがとうございました。今年はそれでも前向きに頑張っていきたいですはい。

例年通り、プリントアウトからえいやっと選んだ10余本。2008年と同様に新規開拓が少なかったのは反省点です。

観劇日 演目 劇団名 劇場名
2009.2.3 夜 29時 自転車キンクリートSTORE THEATER/TOPS
トップスとじてキンの組み合わせはアタシにとって特別。その場所で彼女たちらしい一本を最後に観られたのは本当にうれしい。
2009.5.1 夜 ショート7(Bプロ) DULL-COLORED POP pit北/区域
1劇団1本の原則の中でこれを選ぶのはどうかしているけれど、それほど衝撃的な「飲尿ミュージカル」の含まれるBプロを。最近は封印していた作家のコメディのセンスと、小林タクシーという希有の役者、そしてこれだけの女優を取りそろえたという奇跡。別公演だけれど、もちろん「証明/プルーフ」 (1, 2)の圧巻も。
2009.7.11 夜 ひみつのアッコちゃん ガソリーナ ストアハウス
こちらも今年限りの劇場。じんのひろあきとストアハウスという特別な約束の場所で、じんの節が全開で「アッコのでてこない」緻密な一本。
2009.7.25 昼 A面・B面(纏) 渡辺源四郎商店・工藤支店 さんふり横町「あきら」
これも劇団1本原則の中でこれを選ぶのは多少躊躇しますが、青森という街の中でしっとりとした物語が切なく美しい。別公演「みなぎる血潮はらっせらー」は2010年からのさまざまな展開を楽しみに、「きょうもいい天気」で本当に泣かされたのも印象深い。
2009.8.9 夜 エモーショナルレイバー ミナモザ サンモールスタジオ
マンションの一室で行われる犯罪の現場、というのはありそうでなかなか無い芝居の舞台。社会ときっちり繋がる作家の確かな目が成功している一本。
2009.9.13夜 極めて美しいお世辞 箱庭円舞曲 OFF OFFシアター
今年の公演はどれもよくて、迷いところですが、サラリーマンのアタシの気持ちにもっとも寄り添える言葉を書ける作家の力が一番でている感じのこれを。別公演だけれど、「」のイベント的楽しさと、気持ちに沁みる感じも魅力的でした。
2009.10.12 昼 わが星 ままごと 三鷹市芸術文化センター星のホール
ジャンジャンオペラが洗練された印象で、一歩先を見せてくれた感じの凄さ。星から家庭までズーム自在で楽しい。口ロロ(くちろろ)というミュージシャンのプロモに乗せられたという感じがしないでもないけれど、それでも心地よい。
2009.10.31 夜 あの日僕だけが見られなかった夜光虫について studio saul 相鉄本多劇場
鬱屈した男の思いをしっかりと描きながら、未来へのすこしばかりの希望が素敵。終幕に砂浜で広がる夜光虫が美しいけれど、後方席からはあまり観られなかったのは少し残念だけれど、それにあまりあるあの舞台の圧巻。
2009.12.2 夜 In The PLAYROOM DART's ギャラリールデコ4
ミステリーとしてはちょっとずるいところがある感じがしながらも、物語を追いかけること、手に汗握る感じのゲーム感覚が心地よい。
2009.12.18 昼 FUTURE ブラジル 駅前劇場
終盤でがっつりひっくり返すのがさすがの力。舞台装置も実に美しく、お手本のような小劇場の芝居。

次点

観劇日 演目 劇団名 劇場名
2009.5.10 夜 無頼茫々 風琴工房 スズナリ
風琴工房の次の時代の幕開けとしての一本に確かな手応え。
2009.8.9 昼 花とアスファルト 青☆組 アトリエ春風舎
彼女の描き出す世界は本当に好きなのです。あえて完全なオリジナルな彼女の世界を観たいな、と思ったりして。もう一本「午后は、すっかり雪」も印象に残ります。
2009.8.22 夜 サマーゴーサマー あひるなんちゃら OFF OFFシアター
今でもあの音楽が(CDも買った)頭の中で渦巻きます。シュールさ抑え気味で見やすいのもいいバランス。
2009.9.11 夜 片想い撲滅倶楽部 Mu モリエール
女と男のさまざまな物語を、いい歳した大人たちがきゅんとしたり、どろどろしたりする楽しさ。やくしゃのいろんな側面が観られる楽しさもたくさん。一劇団一本なので、選べなかったけれど「便所の落書き」も楽しい。
2009.10.3 昼夜 呪われたバブルの塔(1, 2) 北京蝶々 OFF OFFシアター
二バージョンというのはちょっと困ったけれど、それだけの意味のある物語。小さなバブルだったけど、はじけたあとのアタシの気持ちにもはまります。
2009.12.21 夜 「立川亮とタンゴアカシアーノ×渡辺塾国民学校×部活動の『鱈。』」 7th floor
バンドの面白さが圧巻で印象的で凄い。鱈はある種の凄みを感じさせた年末の一本を選びました。

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