速報→「プルーフ/証明(Repirse)」DULL-COLORED POP
2009.12.12 19:00
活動休止するダルカラの、最後のイベント。10月公演の一本を一日二ステージだけの復活公演イベント。
役者もホンも、おそらくは演出もほぼそのままのパッケージ。一日限りのイベントの、最終回となる夜公演はあの評判を受けての満席。同じつくりとはいっても、役者にもある種の高揚感があるように見受けられます。公演期間に持続するために「抑えを効かせる」ところをはね飛ばし更にロックな感じに。とはいえ、芝居としてはきっちり成立していて巻き込まれるグルーヴ感が実に楽しくて。
中田顕史郎の様々に見せる表情のすごさもさることながら、この回の中でもっとも「飛ばして」いたのは彼で、静かに見える芝居ですら疾走感を感じさせるよう。清水那保もほぼ出ずっぱりのこの公演にきっちり気持ちを乗せていて激しい喜怒哀楽の表情が目に焼き付きます。小栗剛は誠実で悪意のない、しかし女を傷つけてしまう立ち位置の難しい役だけれどももちろん安定。木下祐子は糸の切れた凧のごとく富んでいきそうな舞台をしっかりと掴んで一を安定させていたような安心感。
カーテンコールでは小劇場では珍しくダブルコールへ。役者たちの晴れがましく興奮からさめやらない表情、ことに劇団員である清水那保のくしゃくしゃの表情をアタシは忘れられないのです。
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