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2009.12.26

速報→「いま祈るから少し待ってて」あさかめ

2009.12.23 17:00

ヒザイミズキ初の一人芝居。70分。23日までラ・グロット。

ラブホテルの一室、隣で眠る男には妻子が居る。ふと頭をかすめる殺意。しかし、ふとみかけた野良猫の姿を追ううちに、ある記憶がよみがえってきて。

過去の自分が向き合ってきたけれど記憶の奥に封印していた死への想い、祈る気持ちがあるきっかけで蘇るという流れ。ごくカジュアルに殺意を意識していた女の心が祈りに昇華する、というのを「背中に手の生えていた人類の末裔」という枠組みで見せます。CoRichなどによればそれは阿修羅像をモチーフに。

リボン状に裂いた布を舞台に張り巡らせ、「背中の手」と繋げてみせるビジュアルは動きを制約して一人芝居というよりは「語り」に近い体裁に。カジュアルな殺意が「周囲の繋がりで変化すると見せたいのかなとアタシは想いますが、ラブホテルという「日常」から「背中の手」へのファンタジーへの転換したっきりになってしまっているのが、日常へ戻ってくる流れを勝手に期待していたアタシには少々物足りない感も。

それでも、この狭い空間で一人芝居だからこそできる「阿修羅像」の姿というのが確かにそこには出現していて印象的なビジュアルなのです。

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