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2009.12.21

速報→「ある冬の日に」まほろば

2009.12.20 17:00

アタシは初見の劇団です。50分。20日まで三軒茶屋・スペースSF。

広いテーブルのある場所、突っ伏して寝ているひと。客がやってくる。寝ていた人は自分で名探偵と名乗り、場所は古道具屋の奥に間借りした事務所。客は、ここで待ち合わせする手紙が届いたのだという。

どこでもない此処な感じ、コミカルに不条理を乗せている感じというのは、「トリのマーク」がやっていた感じだというとぴったりきます。物語そのものに意味を持たせるのではなく、会話が続くこと、会話の断片の「ワケワラカナサ」が芝居として成立するということを続けていた彼ら。 自称名探偵、なんていうのもトリの名作、「ギロンと探偵」シリーズ 今作の作家につながりがあるのかしらん、とおもうぐらいに、相似を感じますが、彼らはまた別の領域に進んでいますから、ここから始まる何か新しいことは間違いなくあるはずなのです。

リュカ。の増戸香織を観るのはずいぶん久しぶり。コミカルでテンションが高い狂言回しという位置づけ。名探偵と名乗るところからしてコミカルですが、ものすごく可愛らしい。小人がちょこまかするような感じではなくて、もっと大きくテンションで仕切る感じ。根津茂尚の女役というのは初めてみましたが、予想以上に美しく。でてきても台詞では一言も触れないので、これは女優の役、なのではないかと思ったり。

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