速報→「月いづる邦」La Compagnie An
2009.12.6 14:00
母親とキーワードに、どこから来てどこへいく、ということを中心に描くラ・カンパニー・アンの新作。90分。土日昼公演には15分、3曲ほどのジェストダンスライブも。7日まで座・高円寺1。
老婆が語り、話を聞く若者と記録する女。彼女のはなしはあちらこちらに飛び、宇宙から素粒子までさまざま。日本人っていうものの起源はアジアのあちらこちらからの流入で、それは突き詰めるとアフリカに行き着くのだという。
物語というよりは、「世界は一つ」観を強く意識して、どちらかというと主張が勝る骨格。台詞はあるものの、ダンスに分類するべきなのでしょう。それでも、台詞と(彼女たち独特の)ジェストダンスのわかりやすさ、加えて当日パンフでの説明までいれているおかげで、アタシには見やすい感じ。吉良知彦と小峰公子の音楽も充実しているおかげで、ショーとしての満足度はわりと高いのです。アタシ個人としてはもうすこし物語をみたい感じはあって。それはこういう題材の取り上げ方をする以上は物語中心というのも難しいのだろうなとも想うのです。
公共劇場にありがちでここも例外ではない、広くタッパのあるこの劇場を埋めるのは並大抵ではありません。空間を空間としておいたまま、広く動き回ってきちんと埋める力は身体で見せる彼女たちの強みなのです。
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