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2009.11.16

速報→「東京裁判」パラドックス定数

2009.11.14 15:00

評判の人気作の2年ぶり再演。90分。23日までpit北/区域。公演期間後半は混雑必至だけれど、14日昼は緩やかに満員、ぐらいで。

東京裁判、専門家ばかりではなく急ごしらえの5人の弁護人たち。戦勝国が敗戦国を裁く状況の中、罪状認否が始まろうとしている。

二方囲みの1F席のそれぞれの辺、2Fの傍聴席、各々の場所で見えるものが違います。机の短辺側客席には検事席があるという設定なので、戦う気満々のいわばオンラインの表情。アタシの座った長辺側はそれよりはオフライン側の楽しさ。

いわゆる裁判の用語から国際法も持ち出しての会話。軽やかな笑いを交えながらずいぶん見やすい印象ですが、それなりには歯ごたえがあって。たとえその会話すべてについていけなくても、裁判の場でありながら感情を前面に押し出し声を張るシーンという演出は、いわば感情の流れに乗る楽しさ。公開された現実の出来事なのだけど、このままのやりとりがあったのかどうかは知りません。記録に残っている発言(つまり弁護団としての検事や判事たちとのやりとり)は現実のもので、その間の弁護団内部のやりとりをきっちり妄想して書いたという気がするのだけれどどうだろう。

元陸軍顧問弁護士だったり、一兵卒だったり、外交官・首相の息子だったり、通訳だったり、戦争被害者の立場だったり。急ごしらえの弁護団らしく多彩な面々という感じでこんなに短い時間にしっかり。政治と法のはざま、いわば大人の喧嘩とでもいうべきやりとりの凄みがいっぱい。 それを弁護団という片方の立場だけを描いて見せることがこの芝居の面白さを倍増させている気がします。相手の言葉なんかなくても、そこに丁々発止のやりとりが存在するように見せてしまうこと、90分息をつかせぬどころか、胃もたれしいそうな濃さ。芝居を観た、という満足感いっぱいなのです。

軽やかに噛みつき、闇物資を拒否する潔癖さを見せる末永を演じた小野ゆたかの魅力。彼に限らず、5人の役者の切迫しながらも軽口を忘れない会話のテンポはいつまでも聞いていたい。これ、音源で買えないかなぁ。iPodに入れて聴き込みたい気分なのです。

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コメント

こんにちは~、はじめまして!

ぜんぜん演劇には詳しくないのですが、ご縁があって今日これから「東京裁判」を見に行ってきます!観劇前に、ポジティブなレビューを拝見して、楽しみになりました♪

90分間、気合入れて見て来ます!!

投稿: ジュン | 2009.11.21 12:45

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