速報→「骨のない男」ワワフラミンゴ
2009.11.27 19:30
さえずる感覚が楽しい。オトコをこの場に配置するのも確かなちから。55分、29日までルデコ2。 奥の部屋と手前の部屋がありますが、机の近くが床の芝居もあるのでおすすめ。奥の部屋でちょっとだけシーンがありますが。机が一つ、椅子が二つ。この机や机の脚がすきな人々。骨がなくなったオトコの行方は知れない。レモンと名乗る女性二人、ケーキと名乗る女性二人、この机の場所がどうしても譲れなくて。
ルデコの中でも芝居にはあまり使われない二階。二部屋の間仕切り壁が固定されていて、芝居のためにはどう考えても使い勝手の悪い感じ。入り口近くの机をめぐる話。といっても、他愛ない短い会話が多くて、物語としての大きな流れはあまりない感じなのはいつものとおり。
金曜夜の客席はどちらかというと爆笑寄りの反応。個人的にはそこまで受けなくてもと思わないことはないのだけど、箸が転がってもおかしい、と考えれば、舞台の描き出しているオンナノコっぽさにあっている気もします。
ネタバレかも
「レモン」と名乗る二人と「ケーキ」と名乗る二人、微妙に差別感があってレモン側の方が虐げられれている感じで、机の脚という場所を巡っての攻防戦。お互いにののしり合うシーンがあるのだけれど、まるで子供の喧嘩のようでむしろ微笑ましい。机の脚のここのところをなんて云うのか、というのを思え出せなくてもんどり打って四人で悩むシーンは妙な暴走をして高さと広さ勝負で競り合うところもちょっと可笑しいし、ケーキ側もケーキ側で怖がってる感じも面白い。
もう一つの軸は「骨のない男」をめぐるあれこれ。金や物を貸していて探している人々と、匿っている人。どことなく可愛らしくほっこりした恋人同士の会話。ガイネンなんて言葉を持ち出したり微妙に大声だったりと、オトコノコの小難しい感じやある種の粗暴さを女性視点で描き出している感じで、それをそのまま受け入れ愛してるオンナノコ一般の度量の広さを感じさせるいい雰囲気。匿う男を召喚する合い言葉は秀逸。突然泣き出すオンナノコの扱いに困るオトコノコって図もあたしにとっては遠い日の花火だけど微笑ましい。
物語には何の関係もないけれど、「ご飯のことだけで一日が過ぎ去っちゃうからもう自炊はやめるよ」とか「消えない消しゴムを配る仕事」とか微妙な会話も楽しめるのです。
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