« 速報→「ベイビーフェイス」鈴舟 | トップページ | 速報→「ひまわりの花言葉」丸の内ストラテジー »

2009.11.30

速報→「その嘘に、リボンを」ビビプロ

2009.11.29 17:00 ビビプロの新作。15分押し。100分。29日までシアター風姿花伝。

資産家の男との結婚を控えて幸せいっぱいに見えた女だったが、暗い夜道で何者かに傘で刺され、そのショックで記憶を失う。犯人はみつからず関係者はそれぞれに怪しく捜査は難航する。

ポップな感じの素舞台に、張るような声、いわゆる楽屋落ちも含めて少々懐かしい感じすらする運び。正直に言うとリアルとも謎解きともファンタジーともコメディともコントとも違う枠組みがあって少々戸惑います。推理やサスペンスといった類に一見みせていますが、そこで勝負をするという感じではない感じ。

終盤で見えてくる記憶喪失の女のもう一つというか、記憶をなくす前の女の顔が明らかになっていくところ。作家はその豹変を描きたかったのだろうと想像しますし、あとから思い返してみるとわりと緻密にくみ上げていっている気はするのだけれど、その世界にどうしても乗り切れなかったアタシが居るのです。それは物語なのか演出なのかはたまた役者の力量に起因する物なのか、いまひとつ自分でもはっきりしないのですが。

物語からはずれた感じで遊軍という感じで動く伊藤淳二、浅見臣樹の大騒ぎっぷりは好き嫌いの分かれるところではありますが、アタシはこれ自体は嫌いじゃなくて、緩急をつけてくれているとは思いますし、瞬発力のようなものを感じさせます。とはいえ、あまりに骨格となる物語や役者との温度差が激しすぎて、むしろ異物感というよりはメインの物語にとって単なるノイズになる臨界点を超えてしまっている残念さがあります。

|

« 速報→「ベイビーフェイス」鈴舟 | トップページ | 速報→「ひまわりの花言葉」丸の内ストラテジー »

演劇・芝居」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 速報→「その嘘に、リボンを」ビビプロ:

« 速報→「ベイビーフェイス」鈴舟 | トップページ | 速報→「ひまわりの花言葉」丸の内ストラテジー »