速報→「教会のみえる川辺で」海市(Kaishi)ー工房
2009.11.3 14:00
海市の新作。あたしは初見の劇団です。120分。4日まで711。
小さな川辺のホテル。実家を継いで切り盛りする妹。奔放な姉は再婚相手の連れ子としっくりいかず、時々戻ってきては幼なじみの男と会っていたりする。妹の夫は3年前にふらりと訪れ妹と結婚するが、カメラ雑誌に掲載された写真に写った姿をみて、訪ねてくる人が増える。夫の過去を妻は知らない。
ホテルの姉妹の物語かとおもえばさにあらず、演出を兼ねる小松幸作が演じる男を軸として進む物語。でてくる人々の想いはどこまでもすれ違い、互いの想いが成就している人が居ないというのはあまりに悲しい物語。どこに自分の視座をおいて見たらいいのか迷うところはありますし、全体に静かな話なのだけれど、突飛にすぎるキャラクタやらでてくるきらいはありますが。
ホテルの経営者である妹のまっすぐな想い、それに対比して描かれる男の複雑な過去と冷徹がもろいガラスのように一瞬で崩れる瞬間。終幕についた過去のシーンはその発端を描くのだけれど、少々蛇足な感じも。奔放な姉を演じた松岡洋子は時折どきっとさせる色気があってちょっといい。
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