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2009.11.22

速報→「ジェネラルテープレコーダー(A面)」あひるなんちゃら

2009.11.21 19:00

あひるなんちゃらの企画公演、劇団員三人による、いわばオリジナル版の圧巻。70分。23日まで「劇」小劇場。どちらか一本しか見られないならば、芝居自体の満足度はこちらA面の方が予想通りに。

男女を入れ替えながらも、B面とかなり細かい台詞(完全かどうかはわかりませんが)までほぼ一緒。役者の定位置だけは左右対称に入れ替えています。音を頼りに聞いてみると、台詞を男女どちらが喋っても違和感がないようになっていて、ちょっと凄い。脚本の販売なんてことはやらないのがむしろあひるっぽいですが、ちょっと読んでみたい。たとえばこの脚本だけで関村演出抜きで、3人芝居としてどう成立させられるか、なんてことに気持ちが広がるのも、コンパクトな座組用で、しかも二つのバージョンを観ることが出来たからだな、と思うのです。

正直に言えば、劇団員だけで構成されているA面がB面に対して横綱相撲になってしまうというのは公演としてはどうなのよ、と思わないことはありません。アタシの観た土曜の昼夜の客席の沸き方をみてもそれははっきりしています。別に対決をしているわけじゃないから、勝ち負けにすることはないけれど、両方とも魅力的な役者たちをそろえたのは(マニアな客は)知っているわけだから、オルタネイティブとしてのB面が見たかったとも思うのです。

A面。あらゆるシーンできちんと笑いを引き出すような確かなちから。たとえ台詞をとちったとしても何の不安もなく戻すあたりは信頼感に裏打ちされて。作り込んだ駄弁芝居、という意味では圧巻で口語演劇の一つの結晶なのだと思うのです。

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