速報→「島あつめ」トリのマーク
2009.10.21 20:00
トリのマーク、久しぶりのカフェ「こぐま」での公演。45分。
下町のカフェ。この場所、二階にも上がってまわりをみたいという客。見渡したいのだけれど、ここのまわりに水路が走っていた様子もみたいといい。
トリのマークの二人が経営するカフェも順調になってきている昨今、カフェの休みになっている火曜水曜だけの三ステージ。ボケてツッコむという会話も楽しいく、トリの濃密な三人の会話。東向島あたり風ではあるけれど、今ではない近未来の舞台も絶妙。押上の駅から歩くと建設中のタワーを背にして歩いてたどり着き芝居を見れば、空想の物語としてきちんと取り込まれている楽しさは、この場所に長くとどまり、場所からきちんと発送している彼らの強みなのです。
今では海からはずいぶん遠いのだけれど、向島という場所は昔は海で、堆積し、島になり、徐々に陸地が増えて水路の町となり、それはやがて狭い路地となりという時間の流れを、こんなにゆるやかな会話の中で感じさせるというのも彼らの得意技。
なんていう背景を別にすると、ナンセンス風の意味のない会話もたくさん、どうとらえればいいか判らない会話もたくさん、というのは彼らを観続けているあたしには楽しい。誰が観ても楽しいかどうかはよくわからないのだけど、20人しか入れないところで総数60人の目撃者のひとりになれたのが誇らしいのです。
芝居に限らず近隣のアートの拠点となっている「こぐま」なのだけど、ひいた籤で近隣の飲食店を紹介する「おしょくじ」も芝居の中に取り込みつつ。
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