速報→「河童橋の魔女」ジャブジャブサーキット
2009.10.11 14:00
ジャブジャブサーキットの新作。105分。11日までスズナリ。
ホテルのロビー。長逗留の男、会話の成立しない母娘、3年前に泊まりパートナーに裏切られて傷心の旅行に訪れた女、それを追う別の男。山の上にあり、一本の通称・河童橋を通らないと入れないこのホテルには、通常人には見えない、森の住人たちもたくさん住んでいて。ある日、その一本の橋が落ちてしまい、客たちは帰れなくなってしまう。
ファンタジー色いっぱい。ふつうは見つけられず、死にごく近いところにいる人間しかたどり着けない、境界線のような場所。その線上にずっととどまったり、あるいは死んでしまったり、あるいは森の住人となったりという様々な人々の姿。死に向き合ったり寄り添ったり、自覚鳴く近づいたりしている人々の姿をそれこそグランドホテル形式で描き出します。ここの作家のいつものようなミステリーっぽい感じは少々あるけれども、ゲームのように組み立てられた芝居というよりは、ずっと想いや気持ちに寄り添った優しい印象の芝居なのです。
一度取り込まれてしまうと一度戻ったとしてもまた舞い戻ってくるとか、森の住人たちの遊び心はアタシの感覚としては楽しい。「あむろ」に巡るちょっとしたギャグも客を選びますが、アタシは楽しい。
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