« 速報→「翼をくださいっ!さらばYS-11」ギンギラ太陽's | トップページ | ア・ラ・カルトがリニューアル »

2009.10.26

速報→「馬鹿やろう、そこは掘るな」ガラパゴスダイナモス

2009.10.25 19:00

アタシは初めて観ます。伏線張りまくりでちゃんと回収の110分。31日まで甘棠館show劇場。

洞窟。お笑いの元コンビ稽古をしていた場所。5年前にコンテストで受賞したトロフィーを(一人が結婚することになって諦めさせようと嫁が穴を掘って埋めようとしている。ウエディングプランナーが計画した人前結婚式をここで開くことにして、同級生たちが集まって祝福する。そこに、初恋の彼女がやってきて。

多くの伏線を張りながら笑わせていくタイプのコメディ仕立て。少々ぎこちなかったり無理矢理なところがないわけではないのだけど、中心となる「パーコ」の物語もったいつけてたくさんの傍証は提示されるのだけれど明確には最後までいっても語られないのはちょっと意外な感じですが、名前や事実の断片がそれぞれの人に伝わっているのに、事実にまでは至らないということの悲しさすら感じさせるのです。 それはネタとしては早々に「わかって」しまうのだけれどがその物語だけに依存せず、さまざまに枝葉をつけて、楽しめる仕上がりになっているのがちょっとすごいのです。

男ふたりの漫才コンビの若い相方が先輩の行動が不審で、どうも自分以外の相手と「浮気」しているんじゃないかと、ノンケなのにあれやこれやを疑う、というのがありがちな恋愛にかぶせてみせるあたり、サイドストーリーではあるけれど、ちょっと巧い。 (この先輩が「ジョニー先輩」だ、というところがツボなのはたぶん観客席であたしだけでしょうが)

正直に言うと、やめると断言していた元漫才師が、初恋の人と出会ってしまうことであっさり気持ちを翻すあたりに少々の違和感。それは大きな問題ではありません。すくなくとも表面的には軽い会話ですすみながらちゃんと組み立てられた物語は強い印象を残します。

結婚する男女の強い想い、男に対する初恋の人の諭し励ます言葉はしっかりとしていて、そのポジションの特別さもあって、その重みは増して効果的なのです。

|

« 速報→「翼をくださいっ!さらばYS-11」ギンギラ太陽's | トップページ | ア・ラ・カルトがリニューアル »

演劇・芝居」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 速報→「馬鹿やろう、そこは掘るな」ガラパゴスダイナモス:

« 速報→「翼をくださいっ!さらばYS-11」ギンギラ太陽's | トップページ | ア・ラ・カルトがリニューアル »