速報→「互角」げんこつ団
2009.9.13 14:00
げんこつ団の新作。120分。13日まで駅前劇場。
約20本強のネタは後半に。
ここしばらくの彼女たち印象として、毒よりもおかしみにシフトした印象。時節柄か、政党ネタは多いけれども駄洒落なネタも。使えない社員、苦しい経営者の自暴自棄、政党だの省庁だの本当に必要とは思えないし力もあるとは思えないなんて作家の冷ややかな視線が全体を貫いている印象。なるほど「『国』をテーマに」という感じ。
映像も役者も全体に安定感。とんがっている感じが減っているのはまあ互いに歳もとりましたから仕方ないのかもしれません。 ヤオイネタ、全体で一人の山田ネタ、お父さんの新機能、手書きのGPS地図がネタとしておもしろい感じ。次の窓口を案内するのがいつのまにかRPGな冒険になっているのは実感として腑に落ちて、それを役所っぽい語り口で語り切る春原久子がちょっとすごい。
1. 営業のオフィス。どうにも使えない偉そうな髭面の男たちは、でも音楽のヒラメキはあって。
V. 政府は責任をとるのをやめてすべて「うやむや」にすることに。
2. うやむやな会話の家族。「腹減った気がする」「火事な気がする」
V. 押し入った刃物男、新しい省庁がたくさんできて。
3. すべてを動きで表現する「マイム省」のオフィス。産業のマイム化を相談に訪れる社長、でもなにも作れなくなるけど。
4. 大臣の答弁。財務省対マイム省
V. シルバーライセンスがないと老人としては認められないことになって、仕事も何でもしなきゃいけないことに。
5. 警察署に現行犯で捕まってきた男、ほかは被害者藻目撃者も巡査だったり警官だったりしているが、彼は一般人で。
V. 衛星として打ち上げられた店主はGPSとして。
6. 消防庁アイソ課。愛想振りまいたり、尽かしたりする。
7. 陸上自衛隊チーママ隊の訓練。おしぼりとか、水割りとかを出す訓練、日本を守るために。
V. 世界「母」機構。まとまらなかったが子育てから洗濯物の黄ばみから夕飯のおかずまで。
8. 選挙事務所のスタッフになぜか希少種のタンチョウ鶴が。その選挙は「トツギ(嫁ぎ)戦」で。
9.釈明答弁がうまくいかないのは「自閉党」で。
10. 主婦、晩ご飯。息子を呼ぶ。おかあさん、おとうさんのほかに「おもうさん」とか「おぐうさんとか」山ほど親が居て。五輪招致を勝手にしようとする人々が来たり。
V. トツギ戦はブーケトスで決着して。
11. オフィス、全員が「山田」。しかも給料は一人分。メシ担当とか呼吸担当とか。
V. あのサリン事件から15周年、ポップなコメディドラマに。
12. 店をケイタイで探すと、GPSの人が手書きの地図を送ってきて。
13.ポエム省の受付窓口は、詩的な言葉でないと理解してもらえなくて。押し込み強盗の心からの叫びは心を打ち。
14. カップル、女の実家に男。その家の父親は最新型でいろんな機能がついていて。5.1chとか3Dとか、録画機能とか。
V.米国合衆国大統領は「核ボタン」のほかに「平和ボタン」も持っていて。
15.巡査ばかりの警察署取り調べ。不思議キャラの女たちがやってきて、電話やFAX使っての不毛なヤオイネタワールドが広がって。
16. おんなふたり、だめんずな彼の相談。そこにプリンスたちがやってきて、姫だといい。
17. 解体屋たちのミュージカル。大階段がでたりして。大林組トップ、とか。
V. 天才音楽家たちのとてつもない音楽は世界を平和にするといい。
18. 役所の窓口。次は3番窓口だけど、その場所は念じると現れる扉の向こうの冒険の先に。
V.新党のアピール。党首も名前も党員も政策も全部変えて。
19. 気配党、自由店主党、亡命党、ぎょうさん党、邪心党。
強盗男がたまたま老人に親切にしたら、それは「政界の先生」で、至上の喜びを与えてくれるといわれる。妻と娘ともとの生活がしたいという望みは権力とコネで易々手にはいるが、たった一つの失言で。
(ダンス)
20. 強盗は妻・娘と再会する。この至上の喜びをいつまでも残したい、という願いを神様が聞いて。
V. 茶飲み話をするイザナミとイザナギ。
V. ミューズ党が勝ち、音楽家たちが。音楽的な政策を
21. 消費税はアレグロで、通過は音楽的で。コンビニには賢者がやってきて。
V. サマーランドが独立を主張して。
22. ミューズ党の政策会議。そこに八王子から攻め入るサマーランドが。
V.クーデターはあきる野方面から。ハミングで応戦だ。
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