速報→「立川亮とタンゴアカシアーノ×渡辺塾国民学校×部活動の『鱈。』 」
2009.9.20 19:00
一つのお題に沿って、三団体が行う共同企画ライブの一回目。テーマは「ぼくらの憂鬱」
誰にでも好かれてナンパされてしまうオンナノコは、やがてゲイも同性も巻き込んで。「部活動の『鱈。』、」
ジャージ姿に拡声器での演説ネタは教育・政治にまでおよび「渡辺塾国民学校」
ラジオDJに乗せてムーディーでコミカルな曲の数々「立川亮とタンゴアカシアーノ」
「鱈。」は昭和歌謡風なのはかわらないのだけど音源を減らしアカペラを増やした印象。50分ほどの物語なのだけど、対バンということもあって観客すべてが芝居を好き、というわけでもないこともあって少々苦戦をした感じがあります。今回の中では、人を思い続ける気丈なオンナノコを演じた沖田愛が実に愛らしくいじらしい。菊川朝子は部長だけあって隅々まで活躍、すごい。女に彼氏を取られるオカマ役を演じた武藤心平は観客をねじ伏せるように笑いを取っていて印象に残ります。
「渡辺塾国民学校」(wikipedia)は演説スタイルのピン芸人。演説口調や、唐突にさまざまな話題・ネタに飛びまくるというスタイルは、鳥肌実風だなぁと感じていたら、ネットではパクリとまで言われていたり。でもネタはたぶん独自なのでしょう。唐突で頭のおかしそうなことをいうだけではひねりがなさ過ぎる感じもして少々厳しい感想のアタシなのだけど、一定数の観客は確かに大受けで、どこを可笑しく感じてるのかということを知りたいなと思ったりも。
「立川亮とタンゴアカシアーノ」(公式web, myspace, YouTube )はいわゆるコミカルバンド風のエンタメに徹してるけれど、バンドとしても迫力十分でパワフルなステージで曲としてもちゃんとしてるのがたいしたもの。公式ページのdiscographyに歌詞が載っていますが、 不倫を題材にした男の身勝手な話を歌詞にした「君よこころの妻になれ」(上記myspaceで試聴可能)、 や、日本男児たるものみたいな「日本の男」、コンパの駆け引きを描く「コンパルンバ」などパワフルで楽しい曲揃い。ラジオDJの語りをした、かわばたおさむ、ボーカルの立川亮がともかく印象的。だいぶ雰囲気は違いますが、石井竜也のMC(小芝居)のエンタメ感に似ているところもちょっとあって、そういえば目の奥の光も同じように感じるなと思ったり。セットリストがあっという間にあがるのも好感度高い。
毎度観ている鱈はともかく、「立川亮とタンゴアカシアーノ」はもう何回か観ていきたいなぁと思わせるのです。三団体好き嫌いはあれど、致命的な差ではない気がします。むしろ客のほうが問題で、芝居を観るときにでも普通に話してしまったり、お目当て以外はほぼ無視を決め込む観客の多さはこの手の「異種格闘技」頭の痛い問題だよなぁと思ったり。
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