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2009.09.29

速報→「高麗犬おるんー花モ嵐モー」マダマダムーンP

2009.9.27 18:00

危婦人の団体によるプロデュース公演。28日までサンモールスタジオ。120分強。 神社にある狛犬。廻せば願いが叶うという。戻ってきた姉はひとり、結婚を間近にした妹の婚約者は元彼で。狛犬は昔の話を語り始めて。

女性の自分自身の物語に強い作家です。本当に綺麗な女優と、面白くておかしい俳優、女優をそろえて物語るのは、やはり女性のものがたり。主役・おるん、ふねの色街の芸者二人を中心に据えつつ、その上の女将の世代の姉妹、その後の世代の結婚を控えた姉妹の物語もと三世代の女たちのものがたりを詰め込みます。

物語の辻褄や構造よりは、愛に生きるけれども全うはできない悲しい色街の女たちを通してさまざまな女のものがたりを組み合わせて共感で見せるタイプの芝居という気がします。正直にいえば、大味なところもあるし、笑いを取りきれないところもある、詰め込みすぎな印象もなくはありません。妙に芝居くささを感じて序盤こそ違和感を感じるのだけれど、なかなかどうして、丁寧につくっているなあと感じるのです。伝統的、というのとは違う意味で着物がポップに作られているのは、マダマダムーンの強み。

現代の結婚していない姉を演じた、古川直美がちょっといい感じ、なのはアタシのすきなタイプの役柄だからって気もします。コミカルなパートを一手に引き受ける鈴木ハルニ、田端玲実は緩急で観客を引っ張ります。チラシの美しい写真が印象的な松永かなみはどきっとする程、というのが大げさでないほどに格段に美しい。UNIQLOCKにも出ているのだそうで立ち姿、腰を曲げているシーンでも安定。

現代のシーンの妹役は新潟公演では出演しない、とクレジットされているのだけど、それって芸者の妹・ふえの女優の二役かなぁと思ったり思わなかったり。

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