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2009.08.09

速報→「カスパー彷徨」unite d'Habitation

2009.8.8 15:00

風琴工房・詩森ろば作品の三演めは、若い役者とつくる新しいユニットで。80分。9日までルデコ4。

連続殺人犯の現場に残された「カスパー」の文字。犯人は17歳の少年で、三回目の殺人の現場で、その家の長女と出会う。その少女は少年の手を取り、「私を連れて逃げて」という。

再演を観ているはずなのだけど結構覚えていないだめなアタシです。小さな空間、ミニマムな装置、シンプルに作り上げられた分、役者を存分に見せる仕上がり。

ここまで少女の物語だったかどうか、その差は記憶の曖昧はアタシには定かではありません。が、本作での少女はアタシの気持ちを掴んではなしません。役の気持ちがわかる、というのとは少々違う感じ。彼女の描く奔放で翻弄する少女の姿のすごさのようなもの。直接性的なものは何ひとつ描いていないのに、圧倒される色気のようなすごみ。この作家は少女、という年代ではないので(失礼な書き方だなしかし)、見かけが少女で中身が大人なのか、というとそういうことではありません。本当のところは知る由もありませんが、本当に少女が考えそうなこと、を見せている感じがアタシを圧倒するのです。

その少女を演じた朝田愛の圧巻。カスパーを演じた紅林吉雄は見た目に反して狂気っぽくないのが序盤で不足感がありますが、終盤ではむしろ「私たちの視点」に降りてきている感じに見えるのが印象的。意図的なものなのかどうかはわかりませんが。

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