速報→「翼をくださいっ!外伝「幻の翼 震電」」ギンギラ太陽's
2009.8.13 14:00
幻の戦闘機と呼ばれる震電 (wikipedia, YouTube) のモノ語り55分。2Fロビーで展示中のプロジェクトとの関わりを示すビデオ5分を前に。もちろん、開場中の撮影タイムも。16日まで福岡市美術館ホール
無くなった雁ノ巣の飛行場跡に集う飛行機やバス、新幹線たち。雁ノ巣のもう一つのものがたり。 戦争末期、弱小航空機メーカーで訓練機などを製造していた九州飛行機が受注したのは、今までみたこともないような戦闘機だった。
初飛行こそしたものの、終戦翌々日に二度の試験飛行だけで、実戦投入はされなかったという幻の戦闘機のモノがたり。題材故にほとんど笑いはなく、悲劇と想いで押し続けます。歴史とモノの向こう側にいる人々の想いをシンプルに語るのは、この「かぶりもの」のスタイルはうまくはまっています。
特攻が当たり前の戦争末期にありながら、劇中でも「あきれかえるほど理想を追っ」て搭乗員の命まで守る思想の戦闘機の物語に、翼をあきらめてはいけない、というスカイマークの物語や訓練生たちを励ます雁ノ巣飛行場という場所をしっかりと組み込み翼を巡る物語に。 飛行機の技術が今の世にも残る、というのはエンジニア崩れのアタシにも気持ちを揺らされますが、 モノコック構造から西鉄バス、というのは少々無理矢理な感じがしないでもありません。
タイトルにあるとおり、YS-11をめぐる劇団の代表作「翼をくださいっ!」 (1)の外伝としての位置づけなので、雁ノ巣飛行場、YS-11、スカイマークエアラインという登場人「物」たちの背景を知らないと、少々戸惑うかもしれません。今年秋に再演が予定されているのだけれど、順序を逆にしてでも、終戦記念日前後の上演にこだわっているということなのかもしれません。
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