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2009.08.24

速報→「ハンドメード ハートビート」文月堂

2009.8.21 14:00

気にはなっていながら3回目にして初めてのフミツキドウの新作。小さい劇場とはいえ超満員の日曜昼。23日までプロット。100分弱。

幼稚園の一角、元倉庫だった場所に陣取る成人手芸部「あいおい手芸部」幼稚園職員のほか、近所に住んだりつとめている人々が集まり、ミシンや編み物。近づいたバザーのために作品づくりに忙かったりもする。声をかけて新しく入ってきた男はどうにも正体がつかめない。

20代から30過ぎぐらいの人々。バイトだったり、幼なじみだったり、一途な想いだったり、この場所に対する思いだったりのアソート。ベタと言えばベタだし、あまりに都合よく久しぶりの出会いがあったり、恋いだの想いだのが錯綜しすぎだったりというのはあるのだけれど、女性の作演らしく丁寧にていねいに、きちんと描くのです。尖っているというのとは明らかに違う、全体としてはスタンダードな仕上がりは晴れた日曜の昼にふさわしい。

物を作りながらの会話という芝居はそれだけで楽しい感じ。今時のミシンのスタンダードというのはわかりませんが、ACアダプタタイプのというのは、手芸部のわりに軽便に過ぎるのではないかというのは多少気になりつつ。それでも終盤女性二人が向かい合ってミシンを踏みながら、強い言葉でやりとりするシーンがちょっと好きだったりします。あるいは女三人の酔っぱらいのシーンとかが好きなあたしは相変わらず。

勝村美紀のキレるシーン、辻川幸代の想い持ってそうな感じなど役者を観続けているのにあまりお目にかからない感じのシーンも楽しい。山田百次の終盤の見せ場にくるまどこかで観たことあると思いつつ、東北訛りでしゃべるまで弘前劇場につながらず気づいてびっくり。正体不明から不安定だったり暴れ回ったりという物語の運びには少々無茶を感じますが、一歩間違うと単に飛び道具となるキャラクタをしっかりと押さえ込む確かな役者の力は格段です。

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