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2009.08.23

速報→「レストラン ル・デコ」角角ストロガのフ×elePHANTMoon×犬と串

2009.8.22 16:00

どういうつながりかわからねども、90分強に3団体。食にまつわる話。全体で100分。10分押し。23日までルデコ5。

動物の皮を食べることが流行した時代。浮かされたように食べる人々。同僚の女性に好意を寄せている部長職の男にはある悩みがあって言い出せない「食皮俗」(作演 角田ルミ/角角ストロガのフ) 45分。
大根として生まれ変わり立派に世の中に出ていったが、その形が女体だったがために、世の注目を集めて、なかなか食べてもらえない「ロマンス〜ふぞろいな野菜」(作演 モラル/犬と串)35分。
入院の準備をする姉。同居している妹に赤ん坊を預け、家を出ていっていた夫も呼び寄せ、託そうとする「アイノユクエ」(作演 マキタカズオミ/elePHANTMoon)20分。

「食皮俗」は、覚醒剤のように「動物の皮を食べること」に浮かされる人々に、「ひとつ上の男」のネタをからませる、というワンアイディアをパワーで押し通す力わざ。角角らしくばたつく感じは未だ否め無いのだけれど、短編をワンアイディアで押し通すというスタイルと、支える役者の力があいまって、長い割には見せてしまう力があります。 ヒロインを演じた石井舞が可憐に美しい。想いを寄せる嶋村太一のバランスもよく、勝手に嫉妬したりもしますが。純愛の物語と読ませておいて、それだけではない感じも気持ちいい。芝居の作りとして、策略のようなものが機能していない感じはありますが、思いついた物語を全体で全力で作りあげる、という雰囲気がアタシの気持ちをつかみます。

女体大根と流行りものというワンアイディアではあるのだけれど、これで押し通すにはもっと大爆笑で観たい感じなのと、タイトさに欠ける感じ。飽きられてからあっさり大根下ろしで、というあたりは、「およげたいやき君」のオチのような無情感につながるようで綺麗にまとまっています。アタシにとって時間がもっとも長く感じられたのはこれなのですが、世間(CoRichですね)の評判は悪くない、というのは見慣れているかどうかということなのかもしれません。

「アイノユクエ」はわずか20分。ミルク缶をかかえた母親という構図の違和感を違和感としたまま静かに進む会話。もちろん早々にその理由は見えてくるのだけれど、夫がなぜ目を離したかというもう一段底が抜ける感じで唸ります。これでもか、という角角に比べると見た目にはグロさは少ないのだけれど、静かなだけに不気味さはむしろ増していて、印象にのこります。「佐藤の、」では「若い男」を演じた根岸絵美が落ち着いた人妻というのには驚きます。菊池佳南もバナナでの突っ走りとは違う落ち着いた芝居が印象に残ります。当日パンフにあるとおり、確かにelePHANTMoonらしさの雰囲気。うまく作られた感じではありますが、どこかで観た感じがしてしまう。ミルク缶の中から出て来たもの、というのはつくりとして巧い。

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