速報→「名曲サンドウィッチ2」タムチック
2009.8.23 18:00
タムチックの本公演、とはいいながら、劇場に設えられステージを中心としたダンスや歌で繋ぐイベント形式。前身劇団・ボールドカーテンズで2008年に上演されたシリーズの2回目。アタシは初見です。バブル崩壊と題しての90分、ワンドリンク付き、オールスタンディング。観るなら荷物を預けてビール片手に。25日までウエストエンドスタジオ。
物語らしいものはほとんどありません。入場時点からいわゆる「お立ち台」でワンレンボディコン姿で踊る役者たち。客も上げたりしながら暖めつつ。オヤジなアタシは音楽にゆだねつつも、眼福を楽しみつつ。アタシにはなつかしい感じの曲を歌いおどる構成。ジャンケンイベントやらみんなで振り付けおどり(結構長い)やら。喋りを挟みつつ、突っ走ります。バブルをリアルタイムで経験しているはずもない彼女たちのやっていることは、記号としてのバブルだし、アタシだって物心はついていたけど、その中に自分が居た感覚はないのだけれど、自分の気持ちも乗っけて突っ走ると、わずか90分でも、その時代の浮かれ気分を追体験できるような楽しさがあります。
アタシにとってみれば、これはもはや芝居ではなくて、演出の入っているディスコイベントなのだけれど、この空気感を作り出すということ自体を表現だととらえるならば、これだって十分アリなのです。何より気持ちよく楽しい。
外界の雑音の問題を抱えがちなウエストエンドスタジオなのだけど、「それにまけないぐらい爆音で突っ走る」というやりかたは実にこの場所にあっています。客席を取っ払い、高い天井と、みんなからあからさまにみえる大きな階段というのは、確かにディスコっぽい雰囲気で場所を味方に付けているかんじ。
曲を紹介していいものか迷うのだけど、序盤、「UFO」を模したダンスの完成度がものすごく高くてたまげます。曲もそれっぽい感じでここまでいけばオリジナルといえないこともないし、かっつり踊れる二人(小林真梨恵ともう一人の名前がわからないけれど)がすごくて圧倒的に印象に残ります。
語りパートも笑わせて楽しい。ピザの宅配を一人でとる寂しさを笑いに持っていくネタ(吉岡友見)はちょっといい。
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