会えない人、久しぶりの人。
あたしには師匠って人が何人か居て。
芝居(観劇)には何人か。いまでもたぶん大部分の人とは劇場で顔合わせたりして、たまには呑んだり。
芝居を見始める前に、Macintoshとか、パソコンとか、Excelとかに対してのアタシの師匠というのが居て。学生の頃のバイトで知り合った一廻り上の京都生まれ。キューハチでも買おうかと思って横浜の石川町で始めたバイトなのだけどそこで売ってたMacintosh Plusを彼に勧められて買ったのがすべての始まり。(安くしてくれたから買えたけど、それでも夏休みの全部つぎ込んで、しかもHDDは買えなかった)。草の根BBSなんてのを始めて、そこで芝居の感想を書き始めて、もっと広い場所を求めてNIFTY-Serve(古いねしかし)のFSTAGEに出入りするようになって。
理系学生のはずなのに、思えばそこからエンジニアを踏み外した感はありますが、それでも、テクノロジーだけじゃなくてクールなものがある、ということを発見し、そのあとにデータの持ち方ってものの基本を教わり、販売、フィールドサポート、教室の現場など様々を見せてくれたのは、アタシの大きな財産なのです。もっといえば、今の会社に入ったり、その人々と出会えたってのはすべては彼から始まったこと、だと思うのです。彼の訃報を聞いたのはこのまえの週末でした。火曜日に会社を早退して(葬式で、というのは初めてだ、たぶん)、顔を見に行きました。もうずいぶん会ってなかったけど、あのころのまま。涙こそ出なかったけど、じわじわと効いてくる感じがします。
そういえば買ったままちゃんとマスターしてない本があります。ゆっくり、ゆっくり文章をかみしめながら読んでみようかと思って本棚から引っ張り出しました。これが、最後に教えてもらえることかな、と思いながら。
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