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2009.06.08

速報→「SURROUNDED ALWAYS」年年有魚

2009.6.7 14:00

アタシは初見の劇団、90分。9日まで新宿眼科画廊(というギャラリー)。靴を脱いでスリッパであがるスタイル、ドリンク付き。CoRichで「観たい」が少ないのに「観てきた」評が多く、好意的なものが多いのも印象に残ります。

自宅の一室を絵画教室のために一回だけ解放した夫婦。妻はその教室でデッサンのモデルをしていて、ヌードだったりもする。その日の生徒の男女二人と講師が来ている。妻の友人の女、夫はその教室を外で待っている。

5年前に原型のあった芝居(未見)を改訂。作家は独身なのだといいますが、子供のない夫婦の根底に流れるねっとりした気持ちを丁寧に、しかも緩急交えて編み出していくのです。

終盤になるまで夫婦の気持ち自体はじつはあまりあからさまには語られないのだけど、周囲のある種強烈にコミカルなキャラクタたちのあけすけだったり、踏み込みすぎる会話を通して徐々に様子が見えてきます。コミカルさは少々キャラクタにすぎてリアルではないしるし役者に頼ってる感じもあるのだけれど、結果として物語をコンパクトに凝縮するためにうまく機能しています。この突飛さと体温の低い芝居が同じ芝居の中で共存しているというのは、この小さな場所故なのか、物語がすごいのかは今一つつかめませんが、ちょっと凄い。

モデル、という「見られる」存在と、家庭の中で二人きりでいるときの、一言では語れないような複雑な感情が交錯する終盤の空気感が見事。壁にかけられた「紙アート」を物語の中にうまく取り込んでいます。一見常識人に見えるのだけど、妻と視線を交わすことなく、少々突飛な行動があったりする、というのは説得力があります。

松下ロボ改め松下チヨコの飛び道具キャラクタに大笑い。ぎこちない芝居をするからとかつて名付けられたロボを捨てても、そのぎこちなさを武器にしてる感すらあっておもしろい。平田暁子のゆったりと、しかし情念持ってそうな感じは印象的。前有佳演じる妻の友人は、飛び道具キャラクタと静かな夫婦の芝居の中で一番あたしたち観客に近い視点なのだけど、この中に挟まれると少々損してる感じも。

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