速報→「MELODY」サンダース:コンビーフ
2009.5.16 14:00
ネオゼネレイタープロジェクトの大西一郎とにんじんボーンの宮本勝行のユニット、サンダースコンビーフの第二回公演。17日までシアター711。
芝居を志して東京に出たものの、いろいろあって地元土浦に戻ってきた男。映画が大好きで実家の自分の部屋にあふれる映画のパンフレットやポスターの整理を始める。中学生の頃にサークルと称していろいろ映画を語り合った仲間も手伝いにきたり、久しぶりの再会でも口の悪いまま変わらない仲間がいて。
にんじんボーン特有の口が悪くて表面的にはどうみても意地悪だったりするのだけど、それが仲間同士にみられるじゃれあいふざけあい、というテイストをベースにして、かつての仲間というものだったり、それでも年齢を進めていくということだったり、生きていくということだったりというある種のほろ苦さを丁寧に紡ぐ印象。
このスタイルは実は結構癖があって、合わない人にはとことん合わない可能性もあるし、何度かがまんして観てみると、フザケているようにしか見えない役者の凄さみたいなものが見えてくる人も結構いる気がします。ふざけ合いのテイストも、客をとことん笑わせるというよりはずっと温度の低いところで揺らしている感じがあって、それゆえにナチュラルだともいえるのだと思うのです。
アタシ自身も、100%おもしろい大絶賛で毎回観ているわけではないのだけど、癖になるという文字通りの感じで、ついつい通ってしまうのです。
]謎めいた存在の一人はわりと早々に着地点は見えてしまう感じはあります。もちろん謎解きが主眼ではなくて、その着地点まで、役者たちがどうやって「昔の仲間たちの再会」というテイストを作るかというあたりこそが本作でのポイントだという気がするのです。
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