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2009.05.10

速報「通信ボちょーだい女」バナナ学園純情乙女組

2009.5.9 19:00

バナナ(中略)組の新作。初日時点では芝居30分弱にライブ60分弱。間に着替えタイムつき。12日まで連日ライブの構成を変えながら、王子小劇場。

ぎりぎりで均衡の保たれていた生徒会と風紀委員会。恋人たちのつながりが最強で、あるいは妹たちのバランスもあって。

正直に言えば、初日時点では芝居は起承転結の起だけの印象。(ライブ後半で語られる)彼女たちの言葉を信じるならば、中屋敷台本が連日少しずつ来てはいても、初日時点ではこれだけ、ということなのだけど。好意的に解釈すれば、できていない時間を埋めるためにライブを大幅増量なのです。個人的には、中屋敷台本が上がらない、ということをネタにするのはここしばらくですからそろそろ飽きてきたりしています。面白くなりそうなキャラクタを提示されてるところですから、んん。

生徒会の危機を聞いて、昔の悪い仲間とか。面白そうにみえる素材があるのだから期待は膨らむのだけど、ホンがないから尻切れに。初日以降に本ができれば、それが補足されながら改善していく予感はしますが、あたしはこれ一回きり。

劇場を後にした時点では、魅力的な若い役者を揃えたのに、物語が完結どころか転がりもしないのに少々いらだちもしたのです。中屋敷台本が遅いのは再三ネタにしてるのだから、なぜ頼む、とか。その気持ちで劇場そばのチューハイを売りにしてる店でさんざん呑んで、思いついてもう一度劇場前に行ってみれば、劇場前でのほぼミーティング。1Fの店には迷惑だけど、(呑みもしないのに)この熱さははすごい。と思えば、ライブを大幅増量なのは、彼女たちなりの観客に対する誠意だと気づきます。 でもアタシは物語が観たい。この世界を作りあげたのは作家の手柄かもしれないけれど、ほぼ完成したこの世界ならば、この作家でなくても作り上げていく方法はあるのではないか、という気がしてなりません。

ばんない美貴子(教師役だったのか。 )のちょっと素敵な衣装をもう少し観たいとおもったりしたけれど、圧倒的に安定した蹴り、ライブラストのハイジャンプ回し蹴りが観られてうれしい。ひときわ背のある彼は山口航太かと思うのですが、不器用な見た目に反してちゃんと踊る、キャラクタもちゃんと。男だけど。 劇団のメンバーである野田、前園、菊池、加藤は安定。高村枝里の表情の豹変、春野恵の美人キャラにもちょっと。ならば、この役者やキャラクタに物語が欲しい。

秋葉原に近い立地を生かすのは、クロムモリブデンの王子進出の頃に似ていますが、彼らが利用してやる感じなのに比べると、バナナはそれにとけ込んでいる(まあ、大学公演でも同じ印象ですから一貫してますが)というか、「そういう客」が多いのはいいのか悪いのか。秋葉原は好きですが、どうにも慣れないアタシですが。

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