速報→「少年B」キレなかった14才りたーんず
2009.5.6 16:00
14歳を正面突破で描ききる75分。アゴラでの公演は終了。 14歳のころ。夜中に家を抜け出しては友達と漫才の練習をしたり、クラスには怖くてからんでくる不良が居たり、頻発する動物殺傷事件を宇宙人の仕業だと耳打ちしてくる友達が居たり。クラスの女子とは話もできないけれど、ちょっと気になっていて。
デフォルメされてはいるけれど、あのころのクラスの様子の空気に近いと感じます。漫才をやったりしてなかったけど、クラスには怖い奴も変わった奴もいたし、女子にほのかに想いがあっても声なんかかけられないし。なんてのはアタシのリアルな感情と記憶にとても近い。小さい事件ひとつひとつが重大に感じられて、それをどう吐き出していいかもわからなくて。
僕の中心は僕なのに、世界の中心は僕ではない、というのが巧い感じ。でも僕が中心に見えている世界を描くべく、主人公はほぼ徹底して中心に居続けて、まわりが着替えさせたり自転車に載せたりというのは一人称カメラのようでちょっとおもしろいのです。
その地点を丁寧に紡いだあと後半では、大人になった現在、地方都市と思われる中学時代を過ごした土地をめぐるようなシーン。おもしろかった漫才の相方も、怖くそびえていた不良もきっちり働いていて、普通の大人になっている姿。普通になんてなりたくない、と東京に飛び出しお笑いはあきらめても役者としてたち続ける姿はある種の決意表明のようでもあります。
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