速報→「14歳の国」キレなかった14才りたーんず
2009.5.2 16:00
キレなかった〜のアタシ的3本め。アゴラのサミットディレクター杉原邦生による唯一の原作つき。65分。4日までアゴラ劇場。
1997年、体育の授業中で空いた教室で生徒には内緒で持ち物を開けて調べる教師たち。その持ち物のひとつからナイフが見つかって。
いっぱいに並べられた机。終盤のほんの数分にゲームはおこるものの、それぞれに多少の癖があるような教師たちのだらだらとした会話に終始する感じがします。
ああ、そうか、この国全体が、14歳のようだ、ってことがタイトルの意味かと気づいたのは終演して随分経ってから(←遅い)。演出的わざわざ狭めて明白にしている一番若い彼に限らず周りのさまざまな年齢の教師たちだって14歳のよう。ということは、26歳の彼だけに全てを背負わせるようになっているバランスは果たして正しいのかしら。26歳が演出の年齢だというのならば、それは自分で背負っているわけですが。
若い教師の起こしたことは、(わざわざ舞台上で着替えさせて)14歳の少年であるかのような衣装だったり、そのテンションの終盤だったりします。山崎皓司の肉体の強さを生かしてはいるもののキレなかった14歳がそのまま26歳に危険を内包したまま今ここにいる、ということをいいたいのかどうなのか。稽古場では終幕のシーンがもう少し丁寧な会話劇だった気がしたのですが、それをあっさりと捨ててイキオイ、ガーッというような訳わからない感じにしてしまった意図は、なにも考えてないまま生きているよ、という解釈は出来そうな気もしますが、今一つつかめないままなのです。
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