速報→「寺洗」projectサマカトポロジー
2009.4.18 19:00
サマカトの再演。初演を見ている割にアタシがほとんど覚えてなかったのは秘密ですの70分、キャストはほぼ入れ替えでしょうか。シアターブラッツで19日まで。
都内から45分、寺洗という駅。ほんとに何もない、のどかすぎる小さな駅。そこから通う会社員たちだったり、目的が微妙にずれながら訪れる人だったり。
初演ではほぼオチになっていたと記憶している(間違いかもしれない)地名の音にまつわることは早々に明らかに。駅に居着いてしまうひと、というのはうっすら記憶がありますが、ほかはじつはまっさらな感じ。
細かくズレていく会話を繋いでいきながら積み重ねていきます。一時期はこういうスタイルの芝居ばかりみていた気もしますが、最近の感じでは意外なほど少なくて軸がない感じに最初は少々戸惑ってしまうほど。しっかりと役者に裏打ちされた仕上がりは徐々にしみてきます。
オフィスの会話がおかしい。新人のあの人の妙さ加減の噂、それに違わず澤唯演じる男の気持ち悪さがすごい。会話はあくまで静か、そう変なことをしゃべってるわけではないけれど、きっちり。その噂をしている側のOL(死語だ)たちも何をしているかさっぱりわからないプロ集団のずれ具合もたいしたもので。
密かに願いがかなう仏像とか、会社を辞めたらしい男の嘘とか、一目惚れのストーカーのささやかな嘘とかのさまざまの散りばめ具合、印象的。物語そのものがしっかり、というよりは細かなネタというかダイアログが楽しい。後まで残らない感じなのだけど、その儚さ加減も、芝居らしくてあるべき姿という気もします。
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