速報→「毛芸」内ゲバ
2009.4.25 15:00
むっちりみえっぱりの吉田麻生の一人芝居8本立て、60分。
目覚ましは鳴るけれどいかないと決めたけど「やめた人」
父親の葬儀をすませた出戻り女、父親のノートをふと見つけ「独りになった人」
新歓サークル勧誘、まったく集まらず「はじめた人」
一人自分を見つめる女優は「媚びない人」
教師、今日は遊びの時間にしようと生徒の意見を聞くが「振り返った人」
競演者が魅力的すぎて身が入らないとかいうが、振りとかめちゃくちゃで「ふわふわしてる人」
修道女は怒りにふるえて敵陣乗り込んで。どっかで聞いたことあるような「爆発した人」
赤いボーダー柄の男、探せない「悩む人」
始めてみたのはほぼ10年ぐらい前じゃないか、良くも悪くも舌足らず風のしゃべりが変わらないし、どんな役をやっても吉田麻生になってしまうというのも変わらない。巧いわけじゃないのだけど。
どちらかというと痛い人を、しかも薄めのオチでという構成は、それを一人芝居で1時間となるとさすがにおなかいっぱいな感じは否めなくて。彼女のキャラクタがそうだということを客ぜんぶが共有しているからこそ成立しているというのは小さなこの規模だからこそ成り立ってるのだけど、そのぬるさの中に身を置くのも悪くないとも思うのです。缶ビール一本ぐらいあけてからいったほうがよかったという気がするのはまあ、気のせい。決して知らない人には勧めないのだけど。
「やめた〜」はほぼ出オチ的なインパクト、それだけでなくそれでも出勤するモチベーションのあり方がおもしろい。「独り〜」はあからさまなノートの出現こそが肝か。 「はじめた〜」は陳腐なコント風のオチではあるけど、無駄に挟まるダンス風の無駄さが価値。 「媚びない〜」は意図がまったくわからないのだけど、ダウンロードとか通信費を揶揄するせりふがちょっとおもしろい。「振り返った〜」は仕事きらいーな気分に加えてケセラセラさがポイント。「ふわふわ〜」はあからさまに仕事をなめる感じを揶揄する他人視点。「爆発〜」はもはや学芸会の感じすらするけれど、ワンアイデアだけで突破する勇気に。「悩む〜」はものすごく短いけれど、ビジュアルとしてちょっと似てるように見えるのと、ぼやき漫才風になってておもしろい。
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