速報→「シド・アンドウ・ナンシー」MCR
2009.4.26 15:00
26日まで駅前劇場、90分。
やくざの男、女に死ぬなといわれてはいるけれど、どうでもいいと思い始めている。突然現れた男は、高校の頃の友達で、痩せていた彼は一日300gずつ太っていて、もうすぐ死んでしまうのではないかという。あのころには何かあったはずだと、バンドをやろうと、再会を求めてやってきたのだった。
全編を通しての爆笑編。かみ合わない会話、カラダを張っての笑いだったりとさまざま組み合わせていきながら、高校の頃なにかがあったはずだと死期を間近にして振り返り続ける男と、あのときも今も自分の中には何もないし、友人だって面倒くさいとすら感じている男、二人の会話は実に「大人」ゆえのものがあって、ちょっとすごいなと思うのです。
ステロタイプにすぎるという指摘はあるかもしれないけれど、笑いをこれだけ交えてこの濃さで作れるのはそうそう簡単ではないと思うのです。
中川智明の圧倒的な安定、それに対する辰巳智秋の会話、若辰(若い頃役)の小野紀亮もきっちり。幸薄いというもの凄い役どころを一手に引き受ける伊達香苗がパンツ芸はともかく全体に、いちいち幸薄いという台詞に助けられつつも、それをきっちりしていてちょっと凄い。
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