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2009.04.04

速報→「7歳の孫にジンを2杯飲ませた祖母」うさぎ庵

2009.4.3 19:30

うさぎ庵の新作、桜が咲き誇ったこの週末にクリスマステイスト満載で。アメリカで起きた事件の外郭を引き写し、その内側を作家の想像力で補完して。6日までアトリエ春風舎。80分。

イブの夜、ホテル夜勤のために母親は娘を祖母に預けて出かける。が、46歳の祖母も遊びに行きたいから7歳の娘にジンを飲ませて酔わせて出かけたが、匿名の通報で逮捕に至り。

トークショーによればネットで見つけたアメリカの実際の事件が発端。前半は翻訳劇のようなテイストで、しかし女ばかり祖母・母・娘という三つの世代の住む家の中で、娘が見える・見えないという祖母・母のズレの前半。よくある翻訳劇っぽいテイストも意図したもののようです。

トークショーでも感じた46歳の祖母、というところが最初の引っかかりなのでしょう。もちろん、7歳にジン、というのもあるけれど、どちらかというと祖母の年齢に近いアタシとしてはその側からの視点なのはよくわかります。が、その現実に対して芝居でいくつかの企みを仕掛けてはいるものの、現実の強さはなかなか手強い。

フレームを模したようなプロセニアムを春風舎の規模にきっちり。下の二世代に加えて序盤のADなど声質を強みにして担う鄭亜美の圧巻と色気。46ということはないだろう天明留理子の色香。含めて4人の役者の安定は実に安心。 毎日あるかどうかわかりませんが、劇場での呑み。ジンは普段呑まないので、挑戦。子供には無理な40度前後だけれども、ああ旨い。

ネタバレかも

終盤になって、前半の嘘っぽいテイストはひっくり返るわけですが、三世代の女性たちの想い、観ているあいだは、どの世代のことを語っているのかわからなくて混乱します。戯曲を買って読んでみれば、果たして少女、というだけでどの世代かを特定していません。

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