速報→「アントン、猫、クリ」キレなかった14才リターンズ
2009.4.22 19:30
「キレなかった14才リターンズ」の一本、アタシ的に初日は篠田版。出演者2名、50分。篠田版はあと26夜、27昼、5/3夜、4夕。販売している「雑誌」は綴じられてないので読みにくいことこの上ないけど、戯曲やおまけもてんこ盛り。
アパートの住人たち。毎日の繰り返しの中、猫が迷い込んでくる。撫でたり、えさあげたりしながら和んでいるけれど、猫が嫌いという人も当然居て。
稽古場で見た感じと前半は近いのです。もっとも、街をもっと描写したい部屋の空間を立ち上げたいといっていた稽古場の方向とは少し変わっている感じがして、景色の描写は気持ち減っている感じ。物語指向ではない作家なので、それよりはその場所の空気感を優先していきます。細かな言葉、動きを重ね続けて空気を作り出す方向。
後半にはいり、会話が切れ切れに聞こえるとか、雨の感じとか、コンビニ前の会話とかもきっちり空気を。
作家としての篠田千明は、その「気持ち」を描くことが真骨頂で、それを描くための空気の描写が楽しいのだけど、そういう気持ちについては薄い印象。その意味では空気は出来ているのだけど50分で楽しく見られるのはそう多くない会話だったり、気持ちの描写だったりします。洗濯物を拾って戸惑うあたりは実に絶妙。
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