速報→「人間園」角角ストロガのフ
2009.2.28 19:00
角角、番外を挟んでの二回目公演。110分、2日まで王子小劇場。トークショーのあった土曜夜の回はゲストの力で理解が進む感じで楽しい。
産婦人科医の男や妹、家族たち。中学校の教室は教師が受験を乗り切るためにと称してイジメを奨励する異常な状態、職員室では別の仲間外れをしていて。
旗揚げと同じような雰囲気の美術。高く作り見えない客席を作らないことは徹底しています。おかげで見えないことは一つもないわけですが、いくつもの場面が本当に同時に(平田オリザの同時多発なんて甘い)展開していて、見逃してしまうことがたくさんあるのです。たぶん台詞だけならば問題ないのだけど、見える風景に引っ張られるのが人間ですから、そういう視点では明らかに見づらい舞台。たぶん、これは台詞だけで進めた方がいいと思うのです。作家の思うがままに飛び回るのですが、あちこちの舞台に飛んだり、しゃべらない場所で小芝居していたりと。 たぶん、それは作家が過ごしてきた断片なのだと思います。そこかしこがおかしい感じだけれども。
友人が云っていたのを伝え聞くと、誰もが動機が全くないというのです。こだわってはいたり、行動してたりするのだけど、その理由がまったくないのです。それはわかりやすくはないのだけど、これを110分紡ぐのはある意味凄くて、またみたいと思わせてしまう中毒性があるのかとも。
舞台としてなんとか成立させているのは、優秀な役者やスタッフに囲まれて御輿を担いでいるからだ思います。 トークショーはゲスト(はらぺこペンギンの白坂英晃)に足して役者も一人、MCとして。そういえば旗揚げも同じゲストのトークショーの回を観たのだと思い出します。作演を包むように守ったりする周辺。果たして、会話が成立しづらい作家が書いたものがこうなるということはよくわかります。
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