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2009.03.07

速報→「恋人としては無理」柿喰う客

2009.3.7 14:00

ジャパンツアーと題しての一年ぶり再演65分、9日までSTスポット、そのあと愛知・大阪・福岡。

エルサレムに入るイエスと十二使徒。多少の浮かれを感じていたが、民衆の一行にたいする期待は、やがて反感となって。

いわゆるエルサレム入城から十字架、復活に至るものがたりをわずか65分に凝縮。ほぼ黒のスエット姿、ヘッドホンやマフラーなどの小さな道具を持っている役者がその役になるというルールは初演と変わらず。イエス自身はでてこず、十二使徒たちが入れ替わり立ち替わりの「イエス君が好きだ」という気持ちでここまできてしまったことを語り続ける運び。初演5人からゲスト1名を含む7名の体制に変わっているのですが、アタシには人数が変わったことによる印象の変化はあまり感じないけれど役者が入れ替わった差はそれなりにでています。

役が次々と文字通りに「手渡されて」いくのを繰り返すうち、役者の動く速度を超えて役がうごくような独特のグルーヴが初演よりも強く感じます。 トークショーによれば「音楽のように演じていた」初演から「言葉を大切にした」再演なのだといいますが、むしろアタシはこっちの方がより音楽な感じ。 正直な話し序盤はしゃべりのスピードにも慣れないし、人名も慣れないアタシにはついていくのに苦労する感じはあるのだけど、あっという間にそのスピードに慣れてしまう自分にもちょっと驚くのです。

ご当地ゲスト、という形で「つあこん」なる一役を追加。自分の意志ではなく旗を目印に「ついていくだけ」であるイエスくんと十二使徒の関係をシンボリックに表すのです。

あえて東京をはずしたツアーは、「柿」の役者が勢ぞろいする福岡・大阪がちょっとうらやましい。それでもこの座組も柿に近い役者で構成されていて、もちろんちゃんと柿のダイナミックさを感じるのです。人数が多い芝居よりもこういうシンプルでポータブルな芝居のほうがアタシは演出のスタイルによくあってる気がするのだけど。

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