速報→「この世界から消える魔球」ダックスープP
2009.3.8 15:00
久し振りにブルースカイの芝居を。110分、16日までスズナリ。
パラダイス座を営む兄弟。かつては見せ物として一世を風靡していたが、今はだれも興味をもたなくなっている。チケットが売れないけれども出演者には手厚くもてなしていて、兄弟は赤貧の生活を送っていて。
ブルースカイ作演、小村裕次郎、池谷のぶえの出演となればかつて一世を風靡しアタシだってワクワクしながら通っていた「猫ニャー」の鉄板の組み合わせ。当時のそんな感じを思い出します。ナンセンスにナンセンスを重ねて物語らしいことは次々とひっくり返し、その癖膨大な無駄を積み重ねるというのは健在な感じで。
当日4000円というチケットでこの壮大な無駄を見ることをどうとらえるかというのはあるのだけど、アタシは楽しいなぁと思うのです。最先端だったはずではあるのだけど、むしろ安定の領域ですらある、というのはちょっと自分でもびっくりしますが。
松浦羽伽子(ex. 松浦和香子←googleはちゃんと「もしかして候補」に。すげぇ。)が少年役でちょっと印象的。舌足らずの飛び道具ではなくて普通に観てみたいと思わせます。池谷のぶえを小さな舞台でパワフルに見るのは久しぶりだけどほんとうに楽しい。元ハイバイの三浦俊輔もちゃんと渡り合うけど、気の弱い役というわけじゃないのがむしろ新鮮。原金太郎も無駄にパワフルで楽しい。
売れないチケットを一瞬で売ってしまう一種の魔法のくだり、流れ続ける大凶のおみくじなどはくだらなくて好きです。が、ナンセンス漫画家がふつうのまま暮らし続けていけないのと同様、この手の方法で観客を裏切り続けていくのは並大抵ではありません。あのときの熱狂、というほどにはのめり込めないのはあたし自身も同じで。それでも、メッセージなどみじんも込めない清々しさはいや、たいしたものだなぁと思うのです。
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